長い首、アーモンド形の瞳、かしげた首

国立新美術館でやっている http://modi2008.jp/「Modigliani et le Primitivisme」へ。

モディリアーニといえば長い首、アーモンド形の瞳、かしげた首。仮面のような表情なのに、それが逆説的になってそのモデルの心理が伝わってくるのはすごい。単純なラインとフォルムは ”カリアテッド〜古代ギリシャの女性をモデルにしている柱”の影響なのですね。シンプルで神秘的。カリアテッド、プリミティブアートとの出会い、ポール・アレクサンドル、ブランクーシらとのかかわり、それによる彼の世界観と作品の変化の様子がよくわかるような展示となっていました。ジャンヌの絵は、愛あふあれる美しいものばかり。病と闘いながら、彫刻を断念し、それでも独自のスタイルの模索に翻弄したモディリアーニの強さ、そんなものが人を感動させるのかもしれないですね。36歳の若すぎる死。自分の人生を振り返ってしまいます。